
日課のサーチコンソールチェックをしていたら「カスタムGPT(※)」を含むキーワードでのアクセスが増えていることに気がつきました。(ついでに「参謀くん」での検索があることも発見しました。なんでやねんw)
「カスタムGPT」とは、自分用にカスタマイズしたChatGPTをつくる機能のことです。
たとえば、「社内マニュアルをもとに答えてくれるAI」や「いつも同じ文体で記事を書いてくれるAI」など、特定の目的に特化したGPTを自分で作成できるのが特徴で、専門知識やプログラミングは不要なので、だれでも簡単に始められます。
※カスタムGPTは有料版のみの機能になります
ステップ1:ChatGPTにログインして「カスタムGPTを作成」
- ChatGPTにアクセスします。
- 画面左のメニューで「GPTを探す」をクリック(左下図赤枠)
- 右上にある「作成」ボタンをクリック(右下図赤枠)
- カスタムGPTの作成画面が開きます
※本記事では、日本語・PCブラウザ版を前提にしています(2025年5月時点での画面に準拠)。
ステップ2:基本情報を入力する
まず、GPTの名前や説明を入力します。
- 名前:わかりやすく簡潔に(例:記事作成アシスタント)(左下図赤枠)
- 説明:何をするGPTかを一文で(例:広報文やブログ記事を生成するAIです)(左下図赤枠)
- アイコン:「画像をアップロードする」をクリックして手持ちの画像をアップロードするか、「DALL•Eを使用する」でアイコン画像を自動生成します。(右下図赤枠)
ステップ3:GPTの動作ルールを「指示」欄に書く
設定画面の中で一番重要なのは「指示」欄に書く内容です。
GPTにどんな役割で、どうふるまってほしいかをできるだけ具体的に書きます。

✅ 書くべき項目と順番
- 役割と目的(必須)
- GPTがどんな仕事をするAIなのかを最初に明記します。
- 例:
あなたは企業の広報支援担当です。公式ブログやメール文面のライティングを行い、社外への情報発信をサポートするのが役割です。
- 話し方・語調
- 敬語かカジュアルか、固い文体か柔らかい表現かなど。
- 例:
敬語で丁寧に話してください。フランクな口調は禁止です。
- 対象読者(ライティング目的のGPTの場合)
- 誰に向かって書くのか(例:初心者、中学生レベルなど)。
- 例:
ITに詳しくない人でも理解できるように、やさしい表現を使ってください。
- 出力形式
- 表・リスト・マークダウンなどの指定。
- 例:
要点は箇条書きで整理してください。
- 禁止事項
- 避けてほしい表現・態度。
- 例:
断定的な表現や感情的な語り口は使わないでください。
- 優先ルール・判断軸
- スピード重視か正確性重視かなど。
- 例:
必ず公式サイトの情報を確認してから書いてください。不明点があったときは「わかりません」と回答してください。
ステップ4:知識ファイルをアップロードする
GPTに「参照させたい資料」がある場合は、知識ファイルにアップロードします。

● 知識ファイルとは?
GPTが内部知識として読み込む追加ファイルのことです。
アップロードされたファイルの内容をもとに、質問に答えたり文章を書いたりできます。
文章を書かせる目的の場合はライティングガイドライン、プログラミングをさせる場合はコーディングガイドラインなどをアップロードしておくと良いかもしれません。
● ファイルの仕様(2025年5月時点)
- 対応形式:PDF、TXT、CSV、XLSX、PNG、JPEGなど
- 最大アップロード数:20個まで
- 合計サイズ上限:512MBまで
アップロード後は、「指示」欄にファイル名一覧を箇条書きしておくと参照してもらいやすくなるので、お勧めです。
また下記のように、ファイル名を明記した上で作業指示を出すと、さらに確実です。
例:知識ファイルの
"brand-guidelines.pdf" に沿って文面を作成してください。
Q:知識ファイルはなくても使える?
A:はい、知識ファイルなしでもGPTは動作します
ただし「特定の文書をもとに回答させたい」「既存の資料をベースに作業してほしい」という場合は、雛形になるファイルや参考データなどを、知識ファイルにアップロードしておくと効率的です。
知識ファイルにアップロードしておくと良いもの
種類 | 活用例 |
---|---|
社内マニュアル(PDF) | 社内ルールに基づいた案内文の生成 |
商品カタログ(Excel) | スペック比較や特徴説明を自動化 |
FAQ集(テキスト) | よくある質問に即答できるようにする |
過去のブログ記事 | 同じ文体や構成で記事を生成させる |
ブランドガイドライン | トーンや表現ルールの徹底 |
ステップ5:保存と利用設定
すべての設定が終わったら、画面右上の「作成」をクリックし(左下図赤枠)、最後に、GPTの公開範囲を以下から選びます(右下図赤枠)。
- 非公開(自分専用)
- リンク共有(URLを知っている人だけ)
- 公開(誰でも使える)
最後に「保存する」をクリックすれば作成完了、すぐに使い始めることができます。
おわりに:カスタムGPTは「自分専用のアシスタント」をつくる感覚
カスタムGPTは、単なるツールではなく、自分の指示で動く「書き手」「アシスタント」 のような存在にもなり得ます。
「どう動いてほしいか」「何を理解しておいてほしいか」をはっきり伝えることで、より自分にフィットしたGPTを育てることができます。
まずは1つ、作ってみてください。
一度動かしてみれば、「これ、意外と簡単かも」と思えるはずです。
もし気に入らないところがあれば、指示欄や知識ファイルの内容を変えてみるなどして、少しずつ試行錯誤してみてください。
一度納得いくカスタムGPTができたら、二度と手放せなくなりますよ!(経験者談w)
次回予告!
昨日(2025/5/6)はChatGPTの調子が異常に悪かった(データを読み込めない、ファイルの入出力ができない、など)ので、Claude(Pro版)メインで作業をしていたのですが、
- Claude 3.7 Sonnet(最新バージョン)には、実は検索機能が実装されていた!
- Claudeの分析能力が予想を遥かに上回る高さだった!
という、(少なくとも私にとっては)衝撃的な事実がわかりました。
また、他にもいろいろ教えてもらったので
『生成AIの業務活用シーンをライブ(?)中継!【Claude編】』
という形で、近日ご紹介したいと思います。お楽しみに!

お楽しみにー (・ω・)ノシ