
ChatGPTを使っている最中に「急に応答が止まった」「コード生成ができなくなった」「画像生成できなくなった」といったトラブルに遭遇したことはありませんか?
本記事では、特にChatGPT Plusを利用している際に頻発する「セッション切れ」「Python機能停止」「画像生成不可」といった問題について、原因と対策をQ&A形式で整理します。
さらに、中断された作業の復旧方法や、安定運用のための環境設定についても解説します。
SEOライティングやデータ分析などでChatGPTを使っている方の多くがお困りになっているポイントだと思いますので、ぜひご参考ください。
1. ChatGPTが止まる主な原因とは?
モデルのトークン上限に達した
ChatGPTでは、会話の中で使用される「トークン」の合計に制限があります。たとえばGPT-4では、8,000〜32,000トークン(←上限文字数に関係します)の制限があり、長いやりとりを続けているとこの上限を超えてしまうことがあります。
対策
- 上限をオーバーしたときは「文字数上限超えたから分けて答えて」などと指示を出す
- プロンプトは簡潔にし、無駄なやりとりを避ける
- 長文生成は「骨子生成→章ごとに文章を出力」などのように出力方法を工夫する
1)セッション履歴が過負荷になっている
長い会話で履歴が多くなると、AIの処理が重くなり、応答が遅れたり停止するケースがあります。
対策
- 定期的に新しいセッションで再開する
- セッション移行時は「要点をまとめて」などと指示し、生成したドキュメントでコンテキストを引き継ぐ
2)サーバー側で障害が発生している
OpenAIのサーバーが不安定なときは応答が止まることがあります。
対策
- OpenAIステータスページ で稼働状況を確認
- Downdetector で他のユーザーの報告を確認
- 数分〜30分ほど時間を空けて再実行
2. 機能停止が起きたときの対処法
1)セッション切れしたとき、続きを出す方法は?
- 「続けてください」「続きをお願いします」などの指示が有効
- 出力最後の単語を再入力すると、文脈を取り戻すことがある
- 進行中タスクの要点や進捗を定期的にまとめておくと、コンテキスト再構築時に役立つ
2)Python実行が止まったときの復旧法は?
- 新しいチャットを開き、環境をリセットする
- 重要なスクリプトはローカルに保存しておく
- 手動実行の手順をChatGPTに確認し、ローカル環境で代替処理も検討する
3)画像生成ができないときの対応策は?
- 新しいセッションでやってみる
- 複雑なプロンプトを簡潔に調整する
- 時間を空けて再試行する
- 必要に応じて、MidjourneyやAdobe Fireflyなどを使用する
3. 作業を中断されたときの復旧テクニック
1)会話の要点を復元するには?
- 「ここまでのポイントをまとめてください」と定期指示してバックアップをとり、セッション切れの復旧時に使う
- 過去のChatGPTの主要な回答を「今までのChatGPTの回答内容です」と伝えてコピペし、共有するのも有効
2)プロンプト再活用で作業再開するには?
- 「前回は〇〇について話しました。続きをお願いします」で再開しやすくなる
- 作業をモジュール化し、復元を簡単にしておく
4. AIツールを安定運用するための環境づくり
1)ネットワーク・ブラウザの最適化
- ブラウザ拡張を最小限に
- キャッシュやCookieの定期削除
- 有線接続や高速Wi-Fiを使用
- 他アプリを閉じ、PCリソースを確保
2)タスク分割とバックアップの習慣化
- 作業を小分けにして中断に備える
- プロンプトや出力はNotionやテキストファイルで定期保存
- サーバーが空いている時間帯(早朝・深夜)の活用もおすすめ
5. 私が実際におこなっている対策
私自身も、長期プロジェクトでChatGPTを使用する際には以下のような工夫をしています。
- タスクの区切りごとに「プロジェクト仕様書」を生成し、セッション切れ時に復元させやすくする
- 継続的なプロジェクトの場合は、用途ごとにカスタムGPTを作成し、毎回の前提入力の手間を削減する
- セッションが切れた際には、過去のChatGPTの回答文をそのまま新しいセッションにコピペして、続きから再開する(面倒ですが確実です)
なお、本題には直接関係ありませんが、似たようなタスクを複数セッションで並行しているとき、他のセッションのメモリが混在して回答がおかしくなることがあるので、注意が必要です。
6. 参考リンク集
以下は、本記事で紹介した内容に関連する外部リンクです。ご興味のある方はご参照ください。